林業の構造 3
国有林は、将来、本当に国産材の安定的供給と価格の安定化機能を発揮することが出来るでしょうか。
国有林への期待は、供給の量的安定性とともに、それが史上で果たす質的機能です。
かつての国有林材は、量的に大量安定供給が可能であるとともに、それの材が民有林に見られない優良材であることによって価格形成に重要な役割を果たしてきています。
戦後、造林木が資源的に成熟し、伐期に達したとき、木材の供給が量的に大量化することは予想いえたとしても、量的には限界であるとみたほうがいいでしょう。
なぜなら、将来の「質」のためには、今まさに枝打ちやつる切りが行われるとともに、間伐が集約的にされるなど、優良な森林をつくるための施行が継起的にされなくてはならない時期です。
にもかかわらず、財政再建を一義的とする「合理化」の展開は、優良な森林を造成するための投資さえ極力押え込む傾向を強く持たざるをえないのです。
・・・これでは近い将来、国有林が果すべき林産物の計画的、持続的供給と木材価格の安定化機能は、不可能となることが予想されます。
短期的祝野からではなく、そして何もかも財政赤字に短絡するのではなしに、今こそより良い森林を作るための投資がなされるべきものと考えます。
この場合の作業形態は、森林の造成のためのきめ細かな施業が中心であるところから、責任ある直用形態が望ましいことはいうまでもないでしょう。