公的造林の展開 3
公的造林とは、一般に、地方公共団体それ自身や国や地方公共団体が特殊法人として設立した森林開発公団及び林業(造林)公社が行う新植、保育、管理.経営等の人工造林活動を指しています。
このうち、公社.公団の行う造林は、公的機関が実施主体となるところから、機関造林とも呼ばれています。
公的造林の形態は、地方公共団体自らが所有する林野を対象にして行うものと地方公共団体及び公社・公団が第三者の所有する林野を対象に分収造林として行うものとがあります。
このような公的造林は年々集積され、80年現在で156万ha、民有林全人工林面積の22%にも達しているのです。
これは、形態的には分収林が多いとはいえ、民有林に対する公的掌握ないしは管理の深化、拡大過程であって、きわめて重要な意義をもっています。
以下、ここでは公社、公団造林に的をしぼり、公的造林の現状をみてゆくことにしましょう。
まずは公社造林。
60年代における日本の人工造林の展開を特徴づけた公社造林は、結論的にいえば、現在では停滞、縮小に転じ、限界に達しているとみなくてはなりません。
林業(造林)公社は、59年の対馬林業公社の設立を噛矢に、73年のびわ湖造林公社の設立まで32府県36公社(岐阜県、滋賀県、長崎県、鹿児島県にはそれぞれ2公社ある)を数えています。